基本方針。
部品に残る跡
部品は針金で浴に吊るされ、そこに接点が残ります。外観にかかわらない場所を指定してください。
内部の空洞
めっき液は流れ出なければなりません。隠れた空洞に液がたまると、のちの腐食につながります。
つき回りの問題
電気めっきでは内側の角に電流が集まりにくく、そのぶん膜厚も薄くなります。角を丸めると改善します。
硬い鋼向け
60 HRCを超える鋼はめっき中に水素を吸います。めっき後に190 ℃で8〜24時間ベークして追い出してください。
厚みを見込む
めっきは片面あたり5〜50 µm増えます。軸受のはめあいや相手部品との隙間に影響しかねません。
内側もめっきしますか。
穴径が肉厚の1.5倍未満だと内面のめっきが乗りません。内面のつき回りが重要なら指定してください。
よくあるご質問
クロムは最も硬く、摺動面に使います。ニッケルは防食と装飾を兼ねます。亜鉛は最も安く、自らが犠牲になって鋼を守ります。
複雑な形状でも膜厚が均一です。熱処理で900 HV超まで硬くでき、防食と耐摩耗を一度に得られます。
装飾用なら通常25〜50 µmです。機能用の硬質クロムも25〜50 µm。用途に応じて指定してください。
およそ50 HRCを超える鋼は、吸った水素のせいでめっきの数日後に割れることがあります。ベーク処理は欠かせません。
めっきは素地の面をそのまま写します。磨いた素地なら鏡面に、粗い素地なら粗いままに。前処理の仕上げが決め手です。
六価クロムは規制対象で、三価クロムの採用が増えています。新規設計では環境法規への適合を考えてください。
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